作品
A-F04

Can Can Route 3客家保存食再設計

音声ガイド / うた

中国語
客家語(ハッカゴ)
客家料理に欠かせない「漬物」「(液体)ソース」「干物」は、食材を無駄なく備蓄する先人の知恵であり、現代の暮らしに息づく伝統食である。保存食を語るうえで最も重要な鍵となるのが時間である。食べ物は月日をかけて発酵し保存が可能となり、お供えものも時空を越えた供儀行為であり、各民族独自の料理も時を重ねるなかで花ひらいていった。 

ポストコロナを経て、おうち時間が長引いたことで、人々は食生活を見直すようになり、また国外に行けなかったことで内山公道へも足を伸ばすようになった。スローフードや発酵食が再評価されている昨今、プロジェクト「Can Can Route 3」では、客家の保存食と漬物のロマンあふれる魅力を伝えている。

缶詰デザイン
スルメのコンフィとバタフライジンジャーリリー
鴨のコンフィとしその葉

パウチデザイン
梅干菜とマッシュルームのソース
客家風赤麹煮込みの野菜ソース

「もっとおいしい野菜をみんなに」を広める、李有福Realfood。 体においしい自然素材、サスティナブルにこだわった野菜製品を提供している。塩レモンと塩麹のペーストシリーズは、手間暇を惜しまず、独自の技術を追求した主力商品。消費者の一人ひとりに、安心・安全で新鮮な加工食品を届けている。

人の目に触れてもらえることは幸せなこと――。世の中には、目で捉えることはできない、息をひそめてひそかに存在するもの、繊細で精巧な手わざ、細やかな美しいデザインが施されているにもかかわらず、人目につくことなく見つけてもらえないものが多く存在する。展覧会や空間設計、ビジュアルデザインなどを通じて、見過ごされがちな暮らし小さな側面やブランドの本質的価値を発見し、温度感が感じられるストーリーを世に広めている。

「或者安醬( OR Sauce)」は、「或者(OR Lifestyles)」初の自社製品で、新竹という地域の風味を閉じ込めた調味料のブランドでもある。安醬ān jiàngは客家語で「美しい」を意味し、ソースや調味料がもたらす味の体験を通して、その土地の美味しさを伝えている。

作品位置

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